ひらたの柿のご紹介
柿の原産地は中国の長江(揚子江)流域と言われていますが、「さるかに合戦」や万葉の歌人柿本人麻呂、陶工柿右衛門などにあるように、古くから日本人に親しまれた果物で日本各地に分布しています。
農家の庭先や里山のあちこちに散在樹は見られますが、我国において、果樹園として栽培されるようになったのは大正時代と比較的最近の事です。
出雲市平田地区での柿栽培は、島根半島を東西に走る北山山系南面南の丘陵地帯にて、昭和28年に旧平田市内久多美地区で富有柿の栽培が始められたのが最初で50年以上の歴史を誇ります。その後、栽培面積や品種も増加し、平田の柿として販売されています。栽培面積58ha、生産量600tを挙げており、県内一の柿の産地となっています。
素晴らしき柿のパワー
柿はビタミンCが豊富な果物です。大きめの柿を1個食べると、1日に必要なビタミンCの目標摂取量をほぼ満たすことが出来ます。ビタミンCは、肌を美しくするほか、免疫力を高める効果があります。風邪をひきやすくなる季節には、ピッタリの果物です。
β‐カロテン、ビタミンB群、カリウムなどのミネラルと各栄養素がバランスよく含まれているのも特徴です。渋み成分のタンニンには血圧を下げる効果があります。アルコールを分解する酵素も含んでいて、血中アルコール濃度の上昇を抑制するうえ、利尿作用のあるカリウムも含んでいるため、二日酔いに効果を発揮します。また、加工品の干し柿は、食物繊維の優れた供給源で、1回に食べる量に含まれる食物繊維は、全食品の中で最高といわれています。